おはようございます!Micandaです。
昨日まで忍者寺こと妙立寺を綴ってきましたが、今日は妙立寺の後に行った長町武家屋敷跡(ながまちぶけやしきあと)について綴ります。
妙立寺を出て百万石通りに行ったらちょうど北鉄バスが来たので、かけ乗りました。
長町武家屋敷跡の最寄りのバス停、香林坊(こうりんぼう)で下車したところからです。
藩政期の面影を残す土壁
香林坊バス停を下車し、金沢東急ホテルの横の坂を下り、しばらく歩くと長町武家屋敷跡に到着しました。
長町武家屋敷跡は藩政期に加賀藩の上級、中級武士の屋敷があったところです。
土塀の続く町並みは藩政期にタイムスリップしたようです。
長町武家屋敷跡のあたりは道が入り組んでいるのですが、それは敵が来た時に侵入を防ぐためだそうです。
土塀には木羽板葺き(こばいたぶき)という屋根がついています。
冬にはわらを編んで作った「こも」というもので壁を覆うそうです。
これは壁を雪から守るためのもので、「こもがけ」と言うそうです。
土塀以外にも立派な門構えのお宅や…
使えるかは分かりませんが、井戸もありました。
武家屋敷跡 野村家
野村家とは藩主前田家の直臣・野村伝兵衛信貞のお宅です。
正確に言えば、お屋敷は加賀支藩の豪商・久保彦兵衛のものです。
久保彦兵衛が加賀支藩の大聖寺藩の藩主を招いた豪邸の一部を野村家の当時の敷地に移築しています。
久保彦兵衛は藩政時代の『北前船』の船主でした。
武家屋敷跡 野村家の見どころは豪華なお屋敷と美しく調和のとれた庭園です。
館
館を入ると左手に料金所があります。
廊下
玄関を入ってすぐの廊下に立派な甲冑(かちゅう)がありました。
今、文字を読んだところ、どうやら野村伝兵衛さんの甲冑のようです。
一体、何を思って写真を撮ってきたのやら…
仏間、謁見の間、控えの間
さすが豪商のお屋敷。
とても豪華な襖がありました。
↑ちゃんとガラスで保護されています。
↑お仏壇もとても立派でした。
↑欄間も手が込んでいますね。
↑くぎ隠しが展示されていました。
細部まで手が込んでいます。
上段の間
名前の通り、他の場所より一段高く造られているお部屋です。
上段の間に藩主様がお座りになったのでしょうね。
↑手前が謁見の間、奥が上段の間です。
↑上段の間の内部です。
武家屋敷跡 野村家のパンフレットに上段の間の豪華さを伝える解説がありますので引用します。
金に糸目をつけない総檜づくりの格天井の上段の間は、紫壇、黒壇材を使った緻密な細工造りで、畳下が桐張りであることも驚きである。金彫師の手によるものと思われる黒柿材の透かし彫りの釘(くぎ)隠し、襖(ふすま)の引き手は鉄刀木(タガヤサン)の細工彫で出来ている。濡れ縁にせまる曲水を映ゆるギヤマン入りの障子戸は往時弘化、嘉永年間としてはまさに目を見張ったことに違いない。
総檜づくりの格天井です。
ふちのカーブがまた手が込んでいる感じですね。
いいツヤしてます。
前に紹介した釘隠しが上段の間で使われていた物なのでしょうか。
ギヤマン(ガラス)入りの障子戸の先には今は野村家のすばらしいお庭が見えます。
きっと久保家にも素敵なお庭があったのでしょうね。
茶室
縁側を通って石の階段を上ると茶室があります。
茶室、控えの間、水屋(台所のようなところ)があります。
↑こちらは控えの間です。
天井にはまこもの茎が使われているそうです。
こちらです。↓
庭園
もう一つの見どころ庭園です。
玄関前
メインの庭園ではないのですが、玄関前も素敵でした。
灯籠にこもがけがされていました。
目があるように見えるのは私だけでしょうか?(笑)
ゲゲゲの鬼太郎に出てきそう… (^_^;)
みごとな庭園
そして上段の間からも見られるメインの庭園です。
お庭自体はそれほど広くないのですが、灯籠、さくら御影石の大架け橋、山桃やシイの木などがバランス良く配置されています。
この写真は縁側から写したものです。
写真の奥のほうにあるのがさくら御影石の大橋です。
長さ2mあるそうです。
そして写真左に写っているのは約180㎝の大雪見灯籠です。
パンフレットには6尺とあり、どれくらいかその場では分からなかったのですが、家で調べたところ6尺は約180㎝くらいのようです。(1尺=30.303㎝)
写真だとそこまで大きく感じられませんね。
それはさておき、とても風情のある落ち着くお庭なので、皆さん縁側に座ってのんびりされていましたよ。
こんな素敵なお庭の見える縁側、贅沢ですね。
2階の控えの間からはこんな風にお庭が眺められます。
そして、私の写真では分かりづらいですが、お庭には池があり鯉が泳いでいました。
上の大雪見灯籠や大架け橋のあたりも池になっているんですよ。
こんな趣のある岩もありました。
お庭のどこにあったかは忘れましたが…(-_-;)
紅葉と苔の生えた岩がなんだか素敵です。
これ、なんだかわかりますか?
写真自体が暗くて見えづらいのですが…
上の箱の部分に鳥かごを入れて、鳥の鳴き声を響かせる物だそうです。
風流ですね。
豪華な邸宅と風情のあるお庭を楽しめる武家屋敷跡 野村家でした。
その後は長町武家屋敷跡にある他のスポットを散策したのですが、今日はここまで…
今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。
それではまた…
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