金沢旅行⑰ 優美、繊細、粋なお茶屋『志摩』を訪ねて 客間編

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おはようございます!Micandaです。
今日は久しぶりに金沢旅行について綴ります。
金沢にある3つの茶屋街で一番大きいひがし茶屋街とひがし茶屋街にあるお茶屋『志摩』について綴ります。

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ひがし茶屋街

ひがし茶屋街には格子戸の独特な2階建ての建物が軒を連ねており、貴重な歴史文化遺産として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

茶屋街といっても茶店ではなく、芸妓さんが三味線や舞などを披露してお客さんのおもてなしをするところです。

ひがし茶屋街はお茶屋さんの建物を利用したレストランやカフェ、お店が色々あって楽しいところです。


現在もお茶屋さんがあり、芸妓さんの三味線が聞こえることもあるとか。
残念ながらMicandaは聞くことができませんでした。

Micandaはひがし茶屋街でにおい袋を買いました。

バニラのような甘く、優しい香りがして、お気に入りです。
リビングに置いて香りを楽しんでいたのですが、少し香りが薄くなってきたので、今はコート用のクローゼットに入れています。
クローゼットを開けるたびに良い香りがして、幸せな気分になります。
におい袋を直接嗅ぐより、漂ってくる香りのほうが良い香りです。

先日行った石川県のアンテナショップにもこの匂い袋がありました。
(2階の工芸品のフロアーにありました。)

石川県のアンテナショップのお話→石川の食に感動の(?)再会 アンテナショップ巡り①

国指定重要文化財 志摩

志摩は1820年に建てられた格式の高いお茶屋で、当時のまま保存して、公開しています。
約200年前に建てられた木造の建物を当時のままに保存しているなんてすごいなぁ~と思います。

志摩のパンフレットに分かりやすく紹介がされているので引用します。

お茶屋は二階が客間で、町屋とは異なり押入れや間仕切壁などはなく、開放的であくまでも遊芸を主体とした優美で繊細な、粋なしつらいになっている。お客が床の間を背にして座ると、その正面の控えの間が演舞の場となり、あでやかな舞や三弦などの遊芸が披露されるのである。一階は階高も低く囲炉裏、石室、井戸なども残され、裏舞台の面影を今に伝えている。

玄関を入ると右手にチケット売り場があり、靴を脱いで、荷物をロッカーに預けてから見学します。

まずは二階のお座敷から見学をしました。
入り口正面にある階段を上って行きます。
階段の辺りから上を見上げると…

吹き抜けの贅沢な造りになっていました。
明かり取りや音を逃がすための吹き抜けだそうです。

↑階段を上りきったところです。

そして階段の上から下を見ると玄関とチケット売り場がこんな風に見えます。

2階はお客様用の座敷が3室、遊技を披露するひかえの間が3室、『なかの間』1室あります。

前座敷

お客さんが床の間を背にして座ります。

紅殻の壁が鮮やかですね。
柱は漆塗りだそうです。

床の間は琵琶床という造りになっています。
琵琶床とは床の間の形式の一つで、琵琶を置く棚がついている造りを言うそうです。

琵琶床に置かれた鼓と琵琶です。

ひかえの間

前座敷の正面には芸妓さんが遊技を披露するひかえの間があります。
(ひろまやはなれにも同じくひかえの間があります。)
お客さんの座敷とひかえ間のあいだには襖(ふすま)があって、襖が開くと演奏や舞が始まるそうです。

前座敷とひかえの間の横に窓があり、風情ある明かりが…

この窓からはひがし茶屋街の町並みを見られます。

ひろま

ひろまは中庭に面した客間です。
違い棚に獅子と扇子が飾られていました。

ひろまからの中庭の眺めです。

↓こんな細工も施されています。

なかの間

なかの間は前座敷とひろまの間にある部屋です。
恐らく、前座敷とひろまが隣合わないようにするための部屋かと思います。

三味線がかけられていました。

前座敷やひろまのような華やかさはありませんが、広さはおなじ8畳あるので、広い部屋です。
(ちなみに前座敷とひろまのひかえの間は4畳です。)

はなれ

はなれもお客様用の座敷ですが、この部屋は柱が漆塗りでなく白木の落ち着いた雰囲気です。

はなれにもひかえの間がありますが、こちらは3畳でした。

はなれの近くにも階段がありました。

この階段を下りると1階の台所の辺りに着きます。

お茶屋遊び

遊びといっても芸妓さんだけでなく、お客さんたち(旦那衆)も文化芸術を深く理解していなければ無粋な客と見下されたそうです。
また金沢では、招待客のために旦那自らが太鼓を披露する「お座敷太鼓」という芸が代々引き継がれているそうです。
昔は芸妓顔負けのバチさばきを見せる旦那もいたとか。

志摩のパンフレットより引用。↓

封建的制度のもと、町方にわずかに許された娯楽と社交の場として、お茶屋には主に上流町人や文人たちが集い、遊びといっても琴、三弦、笛に舞、謡曲、茶の湯から俳諧など多彩で、客、芸妓ともに幅広く高い教養と技能が要求された。

「お茶屋遊び」と言いますが、のんきなものではないですね。
粋な男のたしなみといったところでしょうか。

日々厳しい稽古に励む芸妓さんの磨きぬかれた三味線や鼓など、Micandaもいつか聞いてみたいです。

次回は志摩の1階について綴ります。

『国指定重要文化財 志摩』について詳しく知りたい方はウェブサイトをご覧ください。→国指定重要文化財 志摩ウェブサイト

 

今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。
それではまた…

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