おはようございます!Micandaです。
今日は前回に引き続き、金沢の主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)について綴ります。
前回は橋について綴りましたが、今日は風情ある町並みと坂について綴ります。
主計町茶屋街の橋のお話はこちら→郷愁を感じる町、主計町茶屋街 橋編
町並み
主計町茶屋街は金沢の花街の1つで、木虫籠(きむすこ)という格子や粋な灯りなどが見られます。
奥のほうに見られる目の細かい格子は木虫籠(きむすこ)といいます。
主計町茶屋街はひがし茶屋街やにし茶屋街と比べると道が狭く、路地裏は2階建ての建物が両側に建っているので「ぎゅっ」とした圧迫感を感じました。
それがまた独特な雰囲気を醸し出していました。
藩政期には2階建ての建物を建てることは禁止されていましたが、お茶屋さんは例外だったそうです。
↑路地裏でこんな窓を見つけました。
窓の下の板はなんのためにあるのかしら?
なんとなく妖しげな雰囲気を感じる裏路地から表通りに出ると、表通りは明るくて少しほっとします。
↑こんな風情ある照明もありました。
↑これはとうきび(とうもろこし)です。
金沢を訪れる前に読んだ『廓(くるわ)のおんな 金沢 名妓一代記』(井上 雪 著 新潮文庫)にとうきびについて分かりやすく書かれていたので引用します。
夏がくると、東の廓をはじめ東山一帯の家々の玄関さきには、真新しいとうきびが一本ずつ吊るされる。半紙に包み、紅白の水引をかけて、ちょんと釘にひっかけてある。
門柱の脇に吊るしてあったり、戸の内側に吊ってあったりする。それは、門守り(かどまもり)なのだ。
とうきびは旧暦の七月九日に金沢の観音院で行われるとうきび市で売られているそうです。
古いとうきびを観音院に返納して、替わりにご祈祷された新しいとうきびを買っていくそうです。
とうきびは厄が避けていくよう願いが込められているそうです。
金沢の街は昔からの風習を今でも大切にしていて素敵です。
他にも杉玉やとうきびとは違った門守りを見かけました。
暗がり坂
昔、お茶屋さんへ向かう旦那衆が通った坂だそうです。
お昼は↑こんな感じで明るかったです。
でも昔は木々が生い茂り、昼間でも薄暗かったそうです。
そして夜になると…
こんな感じになります。
旦那衆が芸妓さんに会いに通っていた当時と変わりないのでしょうか。
芸妓さんの三味線や笛の音などが聞こえたら風情がありそうです。
この階段を上がると久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)というお宮さんがあり、久保市乙剣宮のすぐ近くには作家の泉鏡花の生家があります。
立派なお宅ですね。
今は泉鏡花記念館として使われています。
今回は時間の関係で中まで見られなかったので、次回は訪れてみたいです。
泉鏡花さんの作品は読んだことがないので、次回までに読んでおきたいです。
あかり坂
暗がり坂と同じく主計町にある坂(階段)です。
このあかり坂はずっと名前のない坂だったそうですが、作家の五木寛之さんにより『あかり坂』と名づけられたそうです。
五木寛之さんは『金沢あかり坂』という小説も書かれています。
夜はこんな感じです。
分かりづらい…
だいぶ離れて撮ってみました。↓
↑奥に見えるのがあかり坂です。
そして、あかり坂の近くで美しい紅殻格子(ベンガラゴウシ)を見つけました。
美しい赤色ですね。
この赤色はインドのベンガル地方で取れる土で色づけされているそうです。
昼間でも美しいですが、夜のほうがより美しく、艶っぽく感じました。
かなり見とれてしまっていたので、中から見られていたら怪しい人物と思われていたかもしれないです💦
(どうやら木虫籠と紅殻格子は同じ物を指すようです。外からは中が見えづらく、中からは外がよく見えます。)
昔の茶屋街の雰囲気を感じられる主計町茶屋街。
また訪れたいところです。
今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。
それではまた…
金沢旅行の記事の一覧は以下をご覧ください。
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